「のら」のブランド
3つのブランドをご紹介

八百屋 のら
我々の根幹の事業は、この「こだわり野菜の販売」にあります。「野菜ソムリエの店のら 千里中央店」が立ち上がったのが、2007年。まだ「道の駅」「産直野菜」みたいな言葉がまだまだなじんでいないころだったと記憶しています。何とか小売店から、情報発信をしていけないかと思い作った、こだわり野菜のセレクトショップ。
学生時代から、環境問題に関心があり、学んでいく中で「環境問題≒農業」と捉えるようになりました。生産者さんのもとを訪ね、日々「農業の活性化」の糸口を探していました。見えてきたのは、「いいもの作っているのに日の目を見ない生産者が沢山いる」という現状でした。「価値のあるものは価値のある形で流通される世の中であるべき」「正直者が馬鹿を見る農業界であってはならない」という気持ちから、青果流通の世界に身を置くこととなりました。
18年目を迎えていますが、まだ道半ば。いや、半ばにも全く達していませんが、農業界の未来が明るいものになるようにという思いは全く変わっていません。こだわり野菜を作る偏屈農家さんはずいぶん減ってしまいましたが、それでも地道にみなさんにこだわり野菜を届け続けていきたいと思っています。
素材を食べて、本物に出会ったとき、それはどんなシェフが調理したものを食べた時よりも感動があります。たくさんの生産者さんを訪ねさせていただき、その場で色々なものかじらせて頂いてきました。
そんな野菜たちと毎日でなくて構いません。たまに思い出してもらって、触れてもらえると幸いです。

洋食屋 のら
当店の従来からのお仕事は、「飲食店さんへのこだわり野菜の卸売」です。事業を運営する中で、よく言われていたのが、お取引先の飲食店さんから「のらさんが飲食店やったらええのに」と15年間言われ続けていたんです。ただ、餅は餅屋で、畑違いだからと聞き流していました。
そんな中、コロナがやってきて、コロナ禍は事業もストップ。Italian bar PIENOの上西シェフが、暇を持て余したのか、「料理動画撮ろうや」と突然現れて、YouTube「野菜を食べるチャンネル」をスタートさせることに。週に1度撮影し、土日は動画の編集と実践。それを繰り返しているうちに、料理がしたくなってしまったんです。
もともと、人々が家庭で料理をする機会がどんどん減少していくのを目の当たりにする中で、すぐに食べてもらえる形で提供できないものかと思い、ミールキットの開発等もあたまにありました。せっかく本格のサポートをお願いできるのだからと、セントラルキッチンを設置し、3年前に、とある企業様からの依頼で、Italian bar PIENOの上西シェフのサポートを受け、「きのこたっぷりパスタソース」の製造がスタートしたのが最初でした。
もっと野菜を活かせる料理はないかと研究と開発を重ね、あれよあれよとその種類は増え続け、翌年には、24種のキッシュ、12種のエッグタルト、今年は、6種のスープのパイ包み焼き、来年には12種のケーク・サレをリリース予定です。
詳しくは言えないのですが、エンターテイメント企業が運営するレストランへの料理提供や、FC展開を行う企業の原料の製造なども行い、事業は多岐にわたっています。これまでに提供してきたキッシュも3万個を超え、想像以上の事業の広がりに驚いています。
コロナ後、人々の生活スタイルは変貌を遂げ、新しい食文化が広がりを見せています。従来から大切にしてきた私たちの財産、「シェフ×生産者」のストーリーを広げていきたいと思っています。

焼芋屋 のら
少しめんどくさい話をしますがお付き合いください。
みなさん、お子さんが芋掘りで芋を持って帰ってきたけど、「甘かった記憶がない」という経験ありませんか?結局大学芋にするしかなくて。。。実は、さつまいもは、収穫してすぐに食べても、美味しい農産物ではなく、「熟成」が必要な作物なんです。市場に出回るさつまいもでも最低1か月は産地で寝かせてから出荷されています。ですので、1か月程度寝かせてから食べるだけでも見違える味になります。
更に、美味しく食べるためには、「2つの熟成」が重要になってきます。
まず1つ目。
それは、「キュアリング」といわれる技術で、産地にて、温度や湿度を適正にコントロールすることで、長期保管を可能にした技術です。限界はもちろんあるのですが、寝かせれば寝かせるほど、でんぷんが糖に変化し、甘さが増していきます。
2つ目。
アミラーゼという人間のだ液にも含まれる消化酵素があるのですが、それらが含まれる野菜がいくつかあり、その代表格が「さつまいも」なんです。その消化酵素であるアミラーゼを最大活性化させてあげることで、さつまいもの糖化が進みさらに甘くなります。
この2つを掛け合わせることと、品種や商品自体の品質にこだわることで、最高クラスの焼き芋が生まれます。だからこそ私たちは、産地にこだわり、最高品質のさつまいもを集め、4時間という長時間の熟成・焼成を経て、当店の焼き芋は出来上がります。
究極に糖化させていますので、調しっとり系焼き芋で、ほぼスイーツといっていいと思います。その芋を使用したスイーツも開発していますので、是非ご賞味ください。
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